岩手県陸前高田市広田町へボランティアに行ってきました。知人からJTBのツアーで東日本大震災被災地でボランティア活動をしてきたお話をうかがって、事務所でも夏休みを利用して夜行バスで出発、現地一泊ツアーに参加いたしました。
「陸前高田市は、全約8000世帯のうちの半数以上の4400世帯が地震や津波で全半壊した、岩手県では被害の多かったところです。中でも広田町というところは半島になっていて、2方向から津波が押し寄せ陸の孤島となり住民の方たちが自力で生き抜いてきたところで、地元の方たちはとても傷ついている」と現地のボランティアセンターの方からお話をうかがって現地へ入りました。作業が始まる前に、田んぼの持ち主の方がご挨拶に見えられて、「自然の力には勝てないのだ」と重々しいことばで話されていました。
海に面した堤防は部分的にしか残っていない・・・田んぼの中には船が・・・家の土台だけが残っている・・・積み上げられた瓦礫の山山山・・・このような光景を目にして、言葉を失います。
私たちの仕事は、ご依頼された方の田んぼの中の瓦礫や瓦、生活道具、衣類などを拾い集めて、片づけることです。ひろぉーい田んぼの泥の中から、これらを拾い集める作業はたくさんの方の人手が必要です。バス1台40名の一団のツアーでしたが田んぼの中では、ちっぽけな人数にしか見えません。1日半、40名のボランティアが働いても野球場の半部くらいの広さしか片づけられませんでした。まだまだ沢山の方のご協力が必要だということを実感いたしました。
宮城、岩手、福島の被災3件のボランティアの総数は述べ69万人になるそうです。未曾有の大震災がボランティア活動へ参加したいと、個人の意識を変えることとなったと思います。企業からの派遣で平日の参加者が増加していることや、ボランティア休暇制度を導入する企業が増えているなど、個人の参加意識が企業を動かしているそうです。(8月26日 日経新聞より)
今回のツアーでも20代30代の若い方たちがお一人で参加している方も多くいらしゃって、日本にもボランティア活動が広がっていると感じました。